2026年W杯から出場国は48チームに拡大でいいのか?
W杯の出場国拡大は弊害だらけ…グループリーグ「最終戦のドラマ」は消滅?〈dot.〉
7/16(月) 16:00配信
W杯ロシア大会は盛り上がったけど…(c)朝日新聞社
ワールドカップ(W杯)ロシア大会の激闘も幕を閉じ、次の舞台は4年後のカタールになる。国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長が、次の大会からの導入を諦めていないとコメントしているのが、48チーム出場に大会が拡大されるという案だ。少なくとも2026年の北中米3カ国共催からは、この拡大されたチーム数での大会が行われる。
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インファンティーノ会長自身が「完璧なフォーマット」と認めた現行の32チーム開催から変更を加えるからには、当然のように「完璧ではない部分」が生まれる大会になることが避けられそうにない。現状、不安視されているのが1次リーグの開催方式だ。
当初、さまざまな案が俎上に挙がっていた。48チームのうち16チームをシードし、残りの32チームを2チームずつ組み合わせ、一発勝負の試合を行って勝者の16チームを決め、合計32チームで今まで通りの大会をスタートするという案もあった。実質的に、「世界最終プレーオフ」とでも呼ぶべきものを本大会の第1戦に組み入れるというものだが、これは却下されたという。
現状、有力とされているのが3チームずつ16組に分け、その後に決勝トーナメントを行うという方式だ。基本線にある「大会全体を現行の64試合から80試合にする」という案からは、上位2チームが決勝トーナメントに進むと考えられる。仮に1チームの進出であれば、各組3試合×16組の48試合に、決勝トーナメントの16試合を合計して64試合と、現在と同じ試合数になってしまう。完璧なフォーマットを崩し、試合数が同じでは本末転倒だからだ。
しかし、この方法には多くの不具合が想像される。まずは、試合間隔の不平等さと間延びだ。奇数チームでの争いには、同組内に必ず1チームが試合をしない日が生まれる。つまり、全ての試合でそれまでの休養日数が全く違うことになる。現行でも1日の違いが生まれることはあるが、その比ではなくなるのは間違いない。これは分かりやすい不具合だ。
また全体の日程を基本的に開幕戦で1試合、その後は1日3試合ペース、つまり3組の試合があると想定した時に、グループの初戦と3試合目に割り当てられたチームはどのような日程になるか。初戦を戦った後、その組は4日から6日が過ぎた後に2回り目の試合がスタートする。しかし、そこで試合がないので、さらに4日から6日を試合なく過ごすことになる。そうすると、第3戦を行うのが大体10日ぶりになる。
■懸念される日程の“間延び”
グループの後半に入っている国で初戦が空き日程になっているチームは、大会の開幕から登場までに10日ほど掛かることになり、逆に前半のグループで第3戦が空けば、かなり早い段階で敗退が決まるか、決勝トーナメントまでに2週間近い日数が経過する。これは、かなりの間延びと言わざるを得ない。調整のことを考えれば、空き日程になっているチーム同士で、大会中にトレーニングマッチを行うようなことも起こり得る。仮にそうなれば、自国のメディアはそちらを放送したがるだろう。しかし、大会中にそうしたことをFIFAが許容するかといえば、現在のさまざまな権利関係でガチガチになったW杯を思えば大きな疑問が残る。
そして、大きな問題となりそうなのが、第3戦で両者の利害関係が合致してしまうパターンが多発すると予想されることだ。
仮にある組の初戦でAチームがBチームと引き分け、第2戦のBチームとCチームの試合はCチームが勝利で終えたとする。この場合、第3戦は勝ち点1のAチームと、勝ち点3のCチームによる対戦になる。1分1敗で終えたBチームは試合がなく、Cチームの勝利を願うばかりになる。しかし、この試合は両者が引き分けで終えれば共に決勝トーナメントに進める状態だ。そしてCチームはすでに決勝トーナメント進出を決めているだけに、モチベーションの問題は試合前から生まれていることになる。
ロシア大会では日本の1次リーグ第3戦となったポーランド戦で、最後の10分ほどに両チームが全く攻める意思を見せなかったことが批判を浴びた。しかし、その場合と大きく違うのは、日本は突破に関わる同時開催の試合の行方が分からないというリスクを背負って決断したのに対し、この3チームによるグループの最終戦はノーリスクだという点だ。すでにBチームは試合を終えているため、その成績が変動する可能性はない。
例えば、前述のBチームが2点差で敗れており、CチームがAチームから先制点を挙げた時、Aチームは敗戦を許容して全く攻撃に出ない選択肢を取ることもできる。Cチームからすればノーリスクで勝利が手に入る以上、その“誘い”に乗る可能性は少なくないだろう。
16組あれば、こうしたノーリスクの最終戦が生まれる場所は複数発生すると考えた方が良いだろう。本来であれば、グループ突破の悲喜こもごもが生まれ、最大のドラマが生まれるのが最終戦だった。例えば、日本とポーランドの試合の例で言えば、一足早く日本の試合が終わった後、セネガル対コロンビアの試合に一気に視聴者が移り、最高視聴率では日本戦を上回ったとの報道もあった。しかし、当然ながらこうした「ハラハラドキドキ」は生まれ得ない。逆に、延々とボール回しを見せられる場面は多くなると予想される。そこで正義感に駆られて攻撃し合うような試合を期待するには、W杯は舞台として懸かっているものが大きすぎるからだ。
■アジア予選の魅力も半減?
それであれば、4チーム×12組で、3位チームからも決勝トーナメント進出チームが出る方が、全体的な公平性や最終戦の魅力は保たれるかもしれない。ただし、この場合はグループの試合だけで72試合が消化され、決勝トーナメントを合わせると104試合にまで増える。1位通過プラス2位の上位4チームにしてトーナメントを16チームにすれば全体で88試合にできるが、それこそ最終戦は消化試合だらけになるだろう。これでは、実現性は低すぎると言わざるを得ない。
こうしたフォーマットの不具合に加え、大会の権威低下とFIFAの拝金主義もささやかれるところではある。日本のいるアジアで言えば、出場枠が8から9になると見込まれている。このロシア大会に向け、アジア最終予選は10チームで行われた。しかし、このほとんどのチームが出場権を得る計算になる。日本の目線で見た時に、予選の緊張感は正直なところほとんどなくなるだろう。日本が「ドーハの悲劇」で出場権を逃した1994年アメリカ大会は24チームでの開催と、拡大が予定されているものの半数のチーム数だった。そこでアジアの出場枠は2だったが、全体が2倍になったのに対してアジアの出場数は4倍以上になる。インファンティーノ会長の改革案が、中国マネー、東南アジアマネー、オイルマネーを得るためのものだと揶揄されるのは、この部分にもある。
いずれにせよ、W杯48チームへの拡大は完全な既定路線であり、2026年大会の開催地は80試合開催を前提に決定したことからも、引き返せないところまで来ている。FIFAの最高責任者自身が「完璧なフォーマット」と表現したチーム数を破壊する以上、大会としてはどれだけマイナスを小さくできるのかが焦点になるはずだ。
【AERA dot.記事】
参照元/続きはこちら→:ヤフーニュース
URL:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180715-00000005-sasahi-socc
イタリアやオランダが出られないくらい厳しい欧州の定数は他の地域とのリバランスが望ましい。
白けるよな。
もう最終予選いらないじゃん
増やしてレベルアップは何も無いと思う。
代表は4年に1回、W杯の3週間前に集まれば事足りてしまう。
強豪国はシードとかで。
いきなり一発勝負のガチでやってみれば。
試合がダレる
儲けの最大化を狙ってしまったら、ファンが気付いてしまう。
見る方としたらダレるけどな
下手したらアジア予選も見る必要なくなりそうだ
だけにすればいい。
そうすれば盛り上がらない試合はゼロになる。
甲子園を見習ったら?
夢の舞台じゃ無くなり、そのうちWBCみたいに出場しない選手がでてくる
正直アジアの4カ国でも多いと感じる位。
いろいろ利権があるのだろうが、見る方にとっては何もいいことはない。
下がってしまうような
改革はよくないので
今の32チームで
いいと思います。
今、現状は何だかんだ言っても
一次リーグの突破の有無は
見てて面白い
もし仮に、そのシミュレーションどおり
ノーリスクでの、ダラダラ試合が増えたなら…
正直、私なら
ワールドカップ自体の興味が薄れるでしょうね
もう48か国は変わらないなら、6チームずつ8グループ2位まで通過、なら日本がグループ敗退でも5試合楽しめるが、、、まあ強豪国が試合増には絶対に反対するからなあ
アジア枠2だと未だに出れてない可能性もあるけど。
今と比較して良いところが無いと
意味がない
個人的には32の維持を強く希望だけど、現在赴任しているタイだとワールドカップに出られるかもってフットボール人気がどんどん上がっている。タイがワールドカップに出て、みんなが喜んでいたら、それはそれで嬉しいなぁ。でも強豪と当たって残酷な負け方も見たくないなぁ。
FIFAが目指しているさらなるフットボールの普及という点では、48も理解もできるが、どちらが結果としてよいかはやはりやって見ないとわからない。
16グループ
1位のみ抜けられる
過酷で良いな
W杯出場は特別なものであってて欲しい。
今回のチーム数で良いんじゃないかな?
見直して欲しいのは、
試合と試合の間の日。
明らかに決勝のクロアチアは疲れ切ってた。
フランスと一日中日が違うと不公平さを感じる。
これ以上多くしてトーナメント戦のみでは面白く無い、
今のような形態だと、日程的に各リーグの試合に影響する。
中国とかの要望なのかなあ、
いくらスポンサー多くしたとしても、
変えてはいけないことってあると思う。
東南アジアは違うスポーツで世界大会目指した方がいい。
グループステージを6チーム8グループにして
各組の1〜4位が通過。
トーナメントは、3位対4位、その勝者が2位と、その勝者が1位とやって行く方法は面白いと思う。
確かに世界的な祭典だけに
フル活用しないのはもったいない
しかし門戸を拡げすぎてブランドを損なわないレベルに
留めないとな
4×12のグループ。
1位、2位と成績上位の3位8チームでトーナメントが理想じゃないの?
1位と2位の成績上位が当たらないようにすればいい。後同グループ。
会場の問題でトーナメントを抽選にしたくないんだろうけど、虫が良すぎる。
俺たちにも出番があるかもって話あってる
チャンピオンズリーグもそうだが、グループリーグは4チームで争うのが全てにおいて合理的。
試合数的にも日程的にも32チームの方式が完璧だと思うし、チーム力も均衡されている。
選手の事は二の次になってる
ユーロが16から24に増やした2016年大会。そこで初出場を果たしたウェールズ、アイスランド、北アイルランドの活躍で盛り上がった。48になったらなったでそれなりに盛り上がると思う。
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