大塚家具が3月末で手元資金枯渇も、新スポンサー確保が生命線
12/5(木) 6:01配信
家具がいよいよ窮地に陥っている。起死回生に必要なのは、売上高増に結び付くスポンサーだ。果たして見つけることができるのか Photo:kyodonews
大塚家具が窮地に陥っている。数年前までは銀行借り入れもない強固なバランスシートが売りだったが、赤字垂れ流しが続き、資金ショートも視野に入ってきた。もはや単独での生き残りは困難で、新たなスポンサー探しに動き始めた。果たして救いの手を差し伸べる主は出てくるだろうか。(ダイヤモンド編集部 布施太郎)
● 赤字を垂れ流し資金繰りが危険水域に
「大塚家具の先行きは、かなり怪しくなってきた」──。企業再生を長く手掛けてきたある銀行の審査担当役員はこう分析する。
11月14 日に発表した2019年第3四半期(1~9月期)決算は惨憺たる結果となった。売上高は前年同期比23.2%減の210億0300万円。営業損益は29億1800万円の赤字(前年同期は48億6300万円の赤字)、純損益は30億6200万円の赤字(同30億5300万円の赤字)に沈んだ。売上高は5年連続の減収、営業赤字も6年連続となり、浮上の兆しはまったく見えない。
確かに、一部店舗の閉店などで販管費が減り、営業赤字幅は縮小した。だが、同時に売上高も減少。「完全に負のスパイラルに陥っている」と先の役員は話す。
さらに企業としての先行き不安を如実に示しているのが、現預金の減少だ。6月末に31億0960万円あった残高は、9月末に21億9000万円まで減った。3カ月で10億円が流出しており、このまま手を打たなければ来年3月までに手元資金はほぼ枯渇しかねない。
もちろん、固定資産の売却や、取引銀行から資金繰り支援の融資を受けることができれば話は別だ。だが、先の審査担当役員は「これだけ長い営業赤字だと、融資基準に引っ掛かり、借り入れができる可能性は極めて低い」と断言する。
借り入れが困難だとすれば、残る手だてはエクイティファイナンスだ。
実際、大塚家具は2月に米系投資ファンドと、ハイラインズ日中アライアンスファンドなどを引受先とする第三者割当増資で、38億円の調達を計画した。しかし、ハイラインズが率いるファンドは中国当局の認可を得られないとの理由で、直前になって資金の払い込みをキャンセル。実際に調達できたのは26億円にとどまるという失策を演じた。足元の経営状況は当時と比べても一段と厳しくなっており、さらなる資金の出し手が現れるのは難しい状況だ。
ある大手証券の幹部は「普通のファンドではもはや応じられないだろう」と分析する。
理由は株価の低迷と、それに伴う大塚家具株の時価総額と株式売買代金の減少だ。大塚家具株の1日の平均的な売買代金は数千万円から多くても1億円程度。「この時価総額では小型株として見ても小さ過ぎ、また流動性が乏しいので何か起こっても速やかに市場で売却ができない」と前出の証券会社幹部は続ける。
もはや大塚家具は万事休すの事態に追い込まれている。
そもそも同社が抱える最大の課題は、売り上げの減少に歯止めがかからない点だ。
もともと日中のファンドが増資に応じた際の計画では、国内の販売不振を中国での販売拡大で補うという皮算用だった。大塚久美子社長は当時、「本格的に海外に出ていくスタートになる」と大見えを切った。ハイラインズを通じて越境EC(電子商取引)で商品を販売するとともに、中国のリアル店舗への展開を図る方針も示した。しかし、中国向けビジネスは一向に動きだす気配はない。
ただ、大塚家具の財務諸表を詳細に検討した前出の審査担当役員によると、大塚家具のビジネスの特徴は、粗利益率の高さにある。
15年に経営方針の違いから勃発した “父娘戦争”を機に企業イメージが悪化し、売上高は減り続けるが、粗利益率は一貫して50%以上を維持している。粗利益率が高いということは売り上げが増加すればするほど高角度で増益をもたらすが、売り上げが損益分岐点を下回ると一気に赤字が拡大する。「例えていえば、客離れによって業績不振になった高級レストラン」と審査担当役員は解説する。損益分岐点を超える売り上げさえあれば、利益は急速に回復すると指摘。大塚家具が崖っぷちから生還することも夢ではないと続ける。
● 増資は時間との勝負、引受先は現れるか
とはいえ、財務諸表から読み取れる18年度の損益分岐点超えの売上高は約420億円。今年度に入り、大型店舗である仙台店などを閉めたことから損益分岐点売上高は400億円程度まで低下したとみられるが、9カ月決算で200億円をようやく超える売り上げしか出せない企業が何をどうすれば達成できるのか。
複数の銀行関係者によると、大塚家具は最近になって外資系ファンド出身のアドバイザーを雇い入れ、起死回生の策として、海外のファンドをはじめ、複数の国内の事業会社にも増資に応じるよう打診を始めている。ただ、普通のファンドでは手が出しづらい時価総額ということもあり、現在想定されているのは、事業シナジーが見込め、売り上げ増強に結び付く事業会社だ。
大塚家具は昨年以降、すでに資本・業務提携している貸し会議室大手のティーケーピーをはじめ、ヨドバシカメラやヤマダ電機などの家電量販店にも増資引き受けを求めた。ヤマダだけはなんとか業務提携にこぎ着けたものの、残りはご破算になった。「昨年は銀行ともめ、振り回された揚げ句に決め切れなかった」と関係者は明かす。
だが、今回ばかりはさすがに後がない。大口取引先のホテル業界から住宅メーカー、さらにはリアル店舗を持たないネット企業にまで声を掛けているとされ、久美子社長の危機意識もようやく臨界点を超えたのかもしれない。タイムリミットは来年3月だ。
ダイヤモンド編集部/布施太郎
【ダイヤモンド・オンライン記事】
参照元/続きはこちら→:ヤフーニュース
URL:=https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191205-00222500-diamond-bus_all&p
お父さんは無念だろうね。
ましてや金融も、誰一人として
この先に恵まれるビジョンがない
それは経営上望ましいものではない
残念だが生き残るよりも清算の道を
選ぶ方が賢明な判断だと思う。
せめて利益が出せる体質に変わらないと、スポンサーも付かない
だろうね。
厳しい業種だと思うが、改革出来なかったということ。
何度も機会はあったと思うが、お嬢さんにもお父さんにも、泥臭い
発想は持てず、思い切った改革の発想もなかったのだろう。
日本人は、人と同じ無機質な家具で揃えても
違和感を感じない層が多く、ニトリやIKEA等で
十分に満足を得ている。婚礼家具ももう売れないし
高級家具は、この先富裕層にしか需要がないかもしれない。見た目を気にしない人は、例えば洋服の収納は
数千円程度のプラスチック製で済ませる人達も
多いと思います。きっと親子の確執が無かったとしても
時代的に大塚家具みたいな企業は厳しかったかも
しれません。
まだニーズがあった
縮小でも継続すればここまで没落はなかった
イケヤやニトリのように積み重ねた技術とブランド力の
割って入るのはしょせん無理だった
もう大塚の名前と経営陣をすべて入れ替えて
0よりマイナススタートでいかないと
働いてる従業員がかわいそう
社長のプライドと維持に振り回されてる
商権という大きなメリットも無くなったのだから。
何かメリットを見いだすところがあるのかな?
私にはわからん。
サービスを供してくれるから支持される。
大塚家具はその点でダメでしょう。
実の子供だからこんなことをしても平気なのだろう。
でも、会社は「親」のものでも「子孫」のものでもない、社員と株主そしてお客様の幸せのためにあるもの。
親子喧嘩で皆不幸になった。
それを安易に経営スタイルを変えず、時代の流れを見れてないと
造反した娘が、一番流れを見れてなかったという典型。
唯一の武器であったブランド力すら失墜したのだから
これ以上、どう頑張っても立て直しは無理だろう。
戦っていけるだけの武器も戦力も資金も無い。
無能すぎる二世でした。
学歴が高いからって良い気になって勘違いし過ぎ。
良い学校に行け留学したりもできたのはお父さんが頑張ってくれたからと感謝の気持を持つべきでした。
生活の変化に合わせて家も住み替える世帯も増え、独身、結婚当初、子育て世代、定年後の夫婦2人世帯、で住むスタイルを変えることもあり、最低限の家具があれば十分で、しかも要らなくなった家具の処分がかえって面倒な時代です。
家具も着替える時代で、あっても安価なニトリ程度のもので十分かも。
そのやり方に疑問を持たない一般客が多かったから成り立った。お父さん社長時代に、儲ける事ができたのは、時代が良かったからじゃないの。今はどこの家具屋でも大変だと思う。
親から譲り受けた会社の資産を食い潰しそうになってもなお自身のプライドに拘る傲慢経営。
そんな会社の商品を心から買いたいと思う消費者がいるとは思えない。せいぜいきっと安くなってるから買おうかな?くらいの客だろう。
この会社を潰したら親になんて報告するのかな。
本当にごめんなさい。
心からこの一言が言えるのかな。
部外者の自分としては、社員さんたちの生活が守られることを願うしかない。
あと、親子ゲンカによるイメージダウンが直接的要因かもしれないけど、そもそも今の時代に高級家具は売れないと思う。
先代が続けていたとしても、早かれ遅かれ似たような状況に陥っていたんじゃないかなぁ。
どの道、潰れるのも時間の問題と思ってました。スポンサー見つかって潰れなかったとしても、社名だけ一旦残って、役員は総入れ替えしそう。
過去のブランドという無形の資産を切り売りして一時的な利益を得たが、
切り売りする原資が無くなればどうしようもない。
出涸らしになった残りカスを有難がって購入する客(スポンサー)なんているのか疑問しかありません。
少なくとも現社長は解任しないと、救いようがないでしょうね。
しかし、枕に1万円以上出す人相手なら、椅子を50万でついでに買うかと言えば、営業の腕次第でしょう。大塚の家具は丈夫ですが重い。移動するのが大変。ニトリはすっかすっかで、でも便利。時代ですね。
説明も明確で設置にきてくれた人も大変素晴らしかった。
頭が腐ると優秀な組織も死んでしまう。
昨日のアフガンの件と同じだ。アフガンも大統領や権力者側はろくでもないようだ。
海外で使ってたベッドフレームをそのまま使いたくて、マットレスのサイズが特注っぽくなっちゃったんですが、そういうのにもしっかり対応してくれて、むしろ安くていいものがあります的な提案をしてくれました。正直、家族のゴタゴタがあって少し不安だったけど、家具屋としては決して悪い店ではないと思います。
ただ、本当に家族の問題でイメージが地に堕ちてしまったのも問題が大きいですね。
※個人の財産で清算という類の意見を言っている人がいますが、会社の財産と個人の財産は別物です。
イケヤとか二トリにぜったいにないものと言うところが、大塚家具の売りではないですか。其処の部分を大切にしたらどうですか。
ただ、あのやり方で続けていたら今急に業績悪化はなかったと思う。ましては、どっかで持ち直しできた可能性もある。そもそも、一定層の太客的な顧客は存在していた。
そこを、娘が急に舵を切ったから急速に一定層の顧客から離反を招く。新規顧客もブランド力低下した大塚に魅力を見出せず急激に悪化したというのがお家騒動の結末。
経営責任は当然、娘にあるだろう。
そして、父も規模小さくしながら細々と営業する高級家具販売を継続したのは上手いことやったな〜と。
その名残は色濃い。
未だに、価値あるアンティーク家具より、
IKEAやシンプルモダン家具にて、一っぱなしの
簡素な家具を選ぶ、それは、よりハイセンスで高級に見えるから。
そんな中で思入れがある一品を買うニーズがまず、激減している。形見とか、味があるとか、伝統的なとか、なかなかそこに価値がいかない。
それと、マンションにWクロゼットや自動油圧扉の引き出し等が完備されたりして、そもそも家具自体がいらない場合も。
となると、大塚社長の、匠大塚はネーミングセンスは抜群。
あとは、ありきたりの中流階級意識層より、一点ものや珍しい限定品や唸らせる家具を置けばターゲットは時代問わず一定数います。
そこを狙う為に縮小して、その辺りに力を入れて、プレゼンすれば。
テコ入れするにも規模を大きくするという概念では失策しか道がないと思う。
若い私には高級だったので、毎年…賞与が入るたびに一点ずつ買い揃えてて…。そんな中、そのシリーズ家具が廃番になり、購入した百貨店で問い合わせしてもらったものの、オーダーメイドでも無理とのこと。
そして、ダメ元で大塚家具に電話したところ、なんと作ってくれるとの知らせが…。しかも、定価の半額近い金額だったことに驚き、感謝感激…!!
あまりの嬉しさに、その家具への思いとシリーズ家具が揃う楽しみなどなど…いっぱいの思いを伝えたくて手紙を書いたところ、後日、大塚家具さんから電話があり、手紙へのお礼と、その手紙を朝礼で発表させてもらったとのこと…社員一同これからも頑張りますと…温かいお返事をいただきました。
だから、様々な問題があった会社ですが、私の中では感謝しかありません。今でも、そのシリーズ家具が誇らしげに並んでいます。
信頼回復ということであれば、スポンサーを確保たうえで、現社長は責任を取って解任。創業社長を復帰させて、ということも手かもしれません。
もちろん、それでうまくいくという保証がないのが、経営の世界です。
これは完全に間違った経営を続けた娘の責任ですね。
社員の方は再就職先探したほうがいいですよ。
はっきり言って今から家具の分野で大塚家具が売上回復なんて無理だろう。
銀行も投資家も見放し引き取り手のない会社は終わりです。
少しでも資金が残っているうちに会社精算するのがいいのでは?
マーケティング的に、会員の高年齢化と市場の海外資本流入等によって父親のやり方では将来性に不安があった事は事実でしょうけど、その中での生き残り方法を娘さんは間違ったってことだと思います。
高級家具を求めるお金持ちである会員顧客のニーズと、価格重視でよりベターな家具を求める一般顧客をひとつの会社に収めようとするのは家具という収納を考える会社としては相反するもの。
素直に大塚家具というブランドイメージではなく、新しい会社の大塚家具を創り上げてきたというテクニカルブランドを持ち込むべきでしたね。