多摩川氾濫から一夜、「世田谷セレブエリア」想定外?の惨状 → 岸辺のアルバムを彷彿か?
多摩川氾濫から一夜、「世田谷セレブエリア」想定外の惨状
10/13(日) 17:10配信
台風襲来から一夜明けた二子玉川周辺
「雨が降っても、槍が降っても、大丈夫だと思っていたのに」――。浸水した自宅で泥かき作業をしていた世田谷区在住の男性は、こう言って肩を落としました。
10月12日から13日にかけて、東日本を縦断した台風19号。各地で記録的な降水量を観測し、いくつかの河川で氾濫が発生しました。
東京都と神奈川県の境を流れる多摩川も、その1つ。東急田園都市線・二子玉川駅付近で氾濫が確認され、12日夜から各種メディアで報道されました。しかし、実際に現地を歩いてみると、当初報道されていたよりも被害は広い範囲に及んでいる状況が明らかになりました。
台風襲来から一夜明けた10月13日。記者は東京・府中市の是政橋から、多摩川の河川敷を下流方面に向かって、自転車で走り始めました。時刻は7時30分。上り始めた太陽がまぶしく照りつけます。
橋の上から多摩川を望むと、河川敷には等間隔で巨大な水たまりが確認できます。野球場の内野部分が外野部分よりも一段低くなっており、この部分に川からあふれ出した水がたまっているようでした。
土手の上のサイクリングロードを走り始めると、多摩川の状況を確認しようとしているのでしょうか、思ったよりも多くの人が河川敷や川の近くを歩いているのが目につきます。雨は上がったとはいえ、時折、吹き返しの強風が吹いているので、極めて危ない印象です。
河川敷には至るところに大きな水たまりが残っており、自転車で走ることは不可能。カメラを望遠にして川面を見ると、嵐の日の海と見まがうばかりの激流です。風も強く、空を飛ぶ鳥も前に進めない状況でした。
調布方面まで進むと、8時10分頃に多摩川原橋に差し掛かりました。水かさはまだまだ高く、橋げたの数メートル下まで水面が迫っていました。しかし、徐々に交通量が増え始め、橋の上はかなりの数の自動車が走っていました。
さらに数分、自転車をこぐと、京王相模原線の鉄橋にたどり着きました。この時間はまだ運休中。鉄橋の下の河川敷には、流れ着いた巨木が大量に確認できました。
この付近は、河口から26キロメートルほどの地点。漁場監視員が魚の生息状況を確認していたほか、河川監視員が水門などの被害状況を調査していました。
一方、視線を陸側に向けると、そこには悲惨な状況が広がっていました。調布市染地の多摩川住宅周辺の道路は泥だらけの状態。多摩川に関する報道ではもっぱら二子玉川周辺が取り上げられていますが、浸水被害は二子玉川よりも上流の調布付近から発生していた可能性があります。
実際、街路樹には人間の腰くらいの高さまで泥が付着。ぬかるんでいる箇所も多く見られ、泥にハンドルを取られてスリップしている自転車も見かけました。
狛江市付近まで進むと、水量は一段と増加します。河川敷に取り残された大きめの魚を本流に戻してやろうとする男性の姿が確認できました。
小田急線の線路下をくぐると、いよいよ世田谷区に入ります。河川敷には警視庁の白バイ練習場がありますが、ここも一面が泥に覆われた状態。現地に着いたのは9時頃でしたが、職員とみられる男性たちが泥かきなどの作業を行っていました。
さらに数分、自転車を走らせると、視線の先に二子玉川ライズのビル群が見えてきました。この辺りからは河川敷も水浸し。多摩川と野川が合流する地点では、水の通り道が縦横無尽に走り、本来の川の流れもわからない状況になっていました。通行止めになったサイクリングロードでは、不安そうに多摩川を見つめる近隣住民の姿もありました。
ここで一度、土手を離れ、二子玉川駅方面に向かいます。9時30分頃にはすでに東急線が運行を再開しており、駅前は普段の様子を取り戻しつつあるようでした。
しかし、再び多摩川に近づくと、調布と同様の泥だらけの光景が広がっていました。土手のすぐ横の住宅地では、住民が総出で泥かき作業の真っ最中。多摩川の様子を見に来た住民も合わさって、かなり混沌とした状況になっていました。
二子玉川周辺の状況は、前夜にも各種メディアで報道されていました。しかし、武蔵小杉に向かおうと、自転車をさらに下流方面にこいでいると、これまでにあまり報じられてこなかった状況がわかってきました。
下野毛から玉堤、田園調布に至る、多摩川流域の広いエリアで、浸水被害が発生していたのです。下野毛の第三京浜道路の高架下では、13日午前中の時点でも泥が大量に堆積。救急車も立ち往生する事態になっていました。
玉堤周辺では、泥でぬかるんだ交差点で高級車がスピンしてしまい、道路をふさいでいました。半地下になった飲食店や医院では、水に濡れた什器や椅子を屋外に搬出中。マンションや住宅の前では、浸水してしまった1階の家具を屋外に出す作業が住民総出で行われていました。
田園調布の戸建て住宅では、泥などで汚れた自家用車を洗浄する姿が多く見られました。大半の家庭で高圧洗浄機を使っていたのが、さすが田園調布という印象でした。
泥だらけの多摩堤通りを南下すると、武蔵小杉へとつながる丸子橋が見えてきました。丸子橋からのぞいた多摩川は、依然として通常時とは異なる水量を維持していました。今回の氾濫では、支流と合流するたびに水量が増えていき、下流になればなるほど氾濫しやすい状況になっていったであろうことが想像されます。
川崎市内に入り、綱島街道を進んでいくと、新丸子駅周辺は浸水被害が確認できませんでした。しかし、武蔵小杉駅に近づくと、状況は一変しました。対岸と同様の、泥だらけの道路が再び見えてきたのです。
駅前のガード下には「通行止」の表示が掲出されていました。また、駅前のタワーマンションの1階では、住民向けに飲料水を配布しているようでした。さらにその前では、作業員が道路の清掃作業を進めています。警察も出動して、駅前は騒然とした雰囲気になっていました。
既存の報道では、被害が二子玉川周辺に限られるかとみられた、今回の多摩川氾濫。しかし、実際に現地を訪れてみると、それよりもはるかに広い範囲で浸水被害が発生していることがわかりました。行政による正確な現状把握と、一日も早い復旧作業が待たれるところです。
猪澤顕明(MONEY PLUS編集部)
【MONEY PLUS記事】
参照元/続きはこちら→ヤフーニュース
URL:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191013-00010001-moneyplus-bus_all
国は2009年に堤防を作るという案を出しています。それを堤防反対派の住民がいろいろ屁理屈や癒着どうのこうの、景観が壊れるなどを理由に拒否しました。
その結果が今回です。
幸い人命には影響がありませんでしたが、いつまた決壊するかわかりません。
もう一度、災害に対する備えについて考え直した方が良いと思います。
堤防でガチガチに固めて増水した河川水を全部海に流すのは、意図的に鉄砲水を創り出すようなもの。
利根川水系が氾濫を免れているのは、あの足尾銅山鉱毒事件で谷中村を強権的に潰して造った渡良瀬遊水地の効果が大きい。
今後の人口減少社会では、河川流域の新興住宅地を計画的に更地に戻して遊水地・グリーンベルトに変えることも検討すべき。
行政が堤防を作ろうとしましたが、セレブエリアの土着民が景観の妨げになると反対しました。再開発が始まる前の話です。
その結果がこれです。
数年前まで二子玉で働いていましたが、金持ちが多いから民度が高いと思ったら大間違い。サービス外の事まで金を払えばなんでも店員がやると思ってる人がとても多いです。奴らは「脳が高島屋」になっています
世帯年収は世田谷区が一番高いそうですが、接客業やってる身からしたら日本で一番民度が悪いです。そして彼らは今度は行政批判。
本当に行政の責任なんだろうか。
一つの災害で、あーだこーだいうのではなく、今回は行政含めて、かなり念入りに準備したけど、氾濫した。けど、被害は最小限だった。次に備えて、堤防の更なる強化等をやってもらいたい。
せめて川から1キロは離れてないと、水没する可能性は十分にある。
安いものには安いなりの理由があるということ。
川沿いならマンションの2階以上じゃないとね。
買い物に行くのはいいけど、住むのは今回のような事が起こる可能性があり、リスクが高いと思ってました。
、
10年くらい前?から埋め立てて川幅は昔の半分くらいになってますよね。
あれだけ埋め立てれば氾濫もすると思います。
世田谷なんか多摩川の機嫌次第でしょっちゅ流された土地だもんな。
そういや昔のアニメのドラえもんやうる星やつらとか見ると、台風の準備で窓に板を打ち付けていたり、食料やろうそくを用意するシーンがあったりするけど今は無いよなぁ。
案外、意識が低くなった証拠かもしれんね。
あれだけ、大きな台風と言われていたのに、何をもって大丈夫って言えたの?
危機感足りないし、慢心以外の何物でもない。
何故、あのあたりが高級住宅街になってんのか分からん
昔の人が住まなかったのには理由があるんだと思う。
今回のレポートと全く同じところが危険地域に指定されているから。
このマップがすごいことを改めて実感しました。
今回の多摩川の増水で、浸水した地域の方々は大変だとは思いますが、復興に向けて頑張って欲しいと思います。
深くは言及を避けるけどちょっと調べたら川沿いに住むってどういうことか分かるよ。
今となっては水害が一番のデメリットだけど。
昔からある地名にはそれなりに意味がある。
名前を変えてイメージアップ計ってもボロが出てしまうよ。
住むならイメージや利便性だけに惑わされず地に足つけて探した方がいい。
もう住んでいたら次からは一目散に避難だね。
新たな新築よりも堅実な土地で建て替えが安全、安心では無いでしょうか?
これを機に湿地、氾濫原の恵みをみんなに知ってほしい。
ラグビー会場の近くの鶴見川遊水地なんて大活躍ですよね。
日本は元々氾濫原の国です。
生き物を見てもよく分かる。
メダカやドジョウ、アヤメやショウブ、鶴、コウノトリ、トキ、そして稲など、日本の原風景を象徴する生き物はみんな氾濫原の生き物です。
鶴見なんてまさしく鶴が飛来していたからの地名でしょうね。
氾濫原の浅い湿地は魚が産卵するゆりかごになって水鳥の餌場でもあるのです。
湿地は湿地のままにとどめる、元々の地形をうまく利用するのが未来的な治水のあり方だと思います。
坂がきついのに何故?と思うかもしれませんが地盤が強固で、かつ、運転手がいる邸宅も多いので自転車で頑張る必要がないのです。二子玉川駅前の高層マンション群は値段はそこそこ高いですが、あれは東急のブランド化の賜物。昔ながらの邸宅地ではないです。静香堂文庫や旧小坂邸や美術館など昔の邸宅があるのは上記の住宅街のエリアです。
嵩上げしていない分、今回弱かったのでは?
それに二子玉は昔から危険だと言われていたけれど、住民の反対でコンクリ塀の堤防?がそのままの地域。
これからも対応できるモノに改修するべきでは?
以上です。
ブラタモリでも紹介しているではないか。
この辺のエリアは、元々人が住んではいけないエリアだったそうです。
岸辺のアルバムっていう1977年のドラマも、多摩川氾濫で家を流されるドラマでしたし。
環八から南は急斜面になっていて、多摩川沿いはかなり低地になっています。
昔は川沿いには住むなと言われたものですが、最近はイメージ先行でどんどん開発されてしまった。
という事はそんな場所に田んぼもあったという事。
ちょうど支流の合流地点でもあり,そういうリスクがあるのを別の地名を付け,箔を付けて,セレブエリアなんて呼ばれている。
あの辺では自由が丘とか,田園調布なども同じ。
古地図で見ると多摩川の流域は対岸で東京側と神奈川側で同じ地名があり,元は一つの村だったものが多摩川の流れが自然に変わったまたは人工的に変えた事で分断されている。
だからどんなに堤防を作ろうとも水害のリスクを考えておかないといけない地域だと思う。
想定外の惨状もクソも、ハザードマップを見れば沈む土地であることくらいすぐに分かりますし、自分が家を買う時に二子玉エリアは瞬殺しています。残念ですが、ライズタワーは単なる高値掴みのババだったということかと思います。
二子玉川駅近辺あんなにハザードマップでも真っ赤なのに人気エリアなのが不思議でした。世田谷の勝ち組セレブが住む街というブランドが付いてますよね。
港区エリアと見間違うような金額のマンションが発売されたりしています。
最寄りが二子玉川といってもバス便の場所も多いし。
一体何が良くてみんな住んでいるんでしょうね。
貧困層が川沿いなど低地に住むのは江戸時代からや。
高圧洗浄機の排水で下水道が満杯になり、自分たちが出した排水が下の地域に溜まって道路に溢れ出して水害をもたらすかもしれないということを考えないのもさすが田園調布。台風で大雨が降っている時は、下水道の負担を考えて洗濯や入浴は一晩くらいは控えましょう、と防災ガイドに書いてあったけどなあ。
台風19号」報じる通り一部(世田谷区玉川)堤防がありません。住民の要望で堤防を造成しなかった結果、水害が発生してしまったのだから仕方ないのではないか?建物が堤防の内側に建っているのだからいつかは水害が発生すると確信していました。
私の住む埼玉県東部は川が多く、過去には洪水が何度も発生していたようですが、近年首都圏外郭放水路が整備されてからは洪水は限定的になりました。
地下に水路を引き、巨大な地下空洞に一時的に雨水を貯めて、地上の水害を減らそうという取り組みです。
都心を流れる神田川にも一時的に地下貯水槽に雨水を流入させて、川の氾濫を無くそうという設備が有ります。
多摩川流域の景観を守りながら、洪水を抑え込もうとするには地下に貯水槽を設けるしか手はないと思います。10年計画で費用は住民税に加算して徴収すれば良いと思います。
他の場所はともかく河川敷と言うのは水害時に増流した川の水を保持するためにある場所で、リクリエーション施設のための場所じゃないんだけど
本当の金持ちは皆、坂の上に住んでる。
二子玉川はセレブが住む所では無く、セレブが買い物に来る所だし、かつては成金が川遊びをする所。
みんなイメージに踊らされすぎだし、ライズにマンション買ってしまった連中は情弱としか…
もはや売るときだって大変だろうしねぇ
正しくは氾濫とは違うと思うんだけど?
それに毎年とは言わないが、兵庫島も河川敷のグラウンドも水かさが増えて見えなくなった事なんて、一度や二度じゃない。
あとは、避難所の整備だと思う。正直、風雨にさらされながら、避難場所に指定されている小学校や体育館に徒歩で行くより、高層階の近くに住んでいる人は、垂直避難のほうが安全と思われた。
小学校や体育館自体も、もう少し補強して収容力を増やし、防災拠点化しても良いとは感じた。
デベロッパーや自治体がそういう場所を売りやすくする為に、日本人が好きな美辞麗句の宣伝文で売り出しているだけ。
もちろん、時代時代の先端技術で安全確保を考えた造りになってはいるけど、技術の進化では解決できない自然災害発生率が高いのが日本。
近代以前だってそういう場所に人は住んでいたが、そういう場所の住居は簡素で物も多く持たず、災害で壊れてもまた簡単に復旧できる程度の生活スタイルだったはず。
今のように高度化されたインフラ設備や資産財産も兼ねる住居では損害も被害も数倍大きくなる。
浸水の可能性がある地域では、1階はガレージなどにして高床式住居にするか?
ただ地震には弱くなる可能性があるので、造りは要注意だけど。
死亡者・行方不明者が少ないことで賞賛している人が多いが、大丈夫だと思われた多くの地域で、冠水浸水、汚泥の拡散、土砂の流入流出が見られる。
いい面はいい面として、課題が莫大にあることを忘れちゃいけない。
もちろん、政府や自治体に依存するだけでなく、区民市民の意識も高めないといけない。
住民同士の協力体制とか、住民で街を守るという意識を高めてほしい。
ネットも電気もつながらない状態で役に立つのは「人」しかないって強く認識するべき。
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