「一汁一菜」が支持される理由~なるほど!
「“盛った”料理=愛情」は勘違い 「一汁一菜」が支持される理由?
日々の食事は一汁一菜で十分、おかずなしのご飯とみそ汁だけでもよい──。飽食の時代にあって、料理研究家の土井善晴さんが提唱するごくごくシンプルな食事のスタイルが今、世の多くの支持を集めている。「丁寧なくらし」と対極にあるようにみえるが、健康でいるために受け継がれてきた伝統的な和食の型だという。
“おふくろの味”を流行語にした料理研究家・土井勝さんを父に持ち、「きょうの料理」(NHK)や「おかずのクッキング」(テレビ朝日系)など人気料理番組の講師としても活躍する土井善晴さん。日本を代表する料理研究家である土井さんが今、強く提唱するのが「一汁一菜」の食事スタイルだ。昨年10月に『一汁一菜でよいという提案』(グラフィック社)を出版した。
「逆説的ですが、一汁一菜を始めたら、もっと料理を作りたくなったという声が多数寄せられました。自分で“義務”と課している、食事作りの重圧から解き放たれたからでしょうね」
和食の基本といえば、多くの人が思い浮かべるのが「一汁三菜」。1日30品目を目指し、主菜、副菜などおかずを充実させるのが理想と考え、日々の献立に頭を悩ませる人は少なくない。
だが、毎日の食事で一汁三菜を作り続けるのは大変だ。共働き家庭も増えている。土井さんの提唱する「一汁一菜」は、おかずは凝ったものである必要はなく、簡単にできる漬物だけでもいいという。さらに、究極の形として、みそ汁を具だくさんにすればおかずの代わりになるので、ご飯とみそ汁だけで立派な「一汁一菜」になると説く。
「この一汁一菜を日常の食事の基本と考えれば、家庭料理は何も難しいことはありません」
土井さんによると、そもそも、一汁三菜という考え方は、アメリカから輸入された栄養学が戦後強く奨励されるようになったものだという。和食の伝統的なスタイルは、みそ汁、漬物、ご飯だった。
「戦後、日本人は背が小さいのも、戦争に負けたのも、栄養が足りていないからという理由付けがされた。そこでとにかく品数を増やすことにこだわり、洋風の食事に憧れる風潮ができあがっていったのです」
さらに、グルメブームやSNSの普及によって、年々立派で凝ったおかずが求められる傾向にもある。他人の“盛った”食卓を目にする機会も多い。
ただ土井さんいわく、そうした傾向は、“ハレ(特別の日)”と“ケ(日常)”の混同だという。土井さんは多くの人が今、「ハレの価値観をケの食卓に持ち込んでいる」と指摘する。
「日常と特別な日とをきちっと区別する感覚が失われています。“料理に手を掛ける=愛情の表れ”と誤解しているケースも少なくありません。家庭料理は、家族の心のよりどころ。だからこそ持続可能で、食べると安心できる、“ふつうのおいしさ”が大切なのです。ハレの料理は日常の食卓には必要ないのです」
そこで今こそ、一汁一菜というわけだ。基本はご飯とみそ汁、塩気が足りなければ、ご飯にみそや漬物を添えたらいい。それくらい気負わないスタイルが日常には適しているという。確かに、これならインスタント食品を利用した調理と変わらない時間で、あっという間にできてしまう。
「一汁一菜は決して“手抜き”料理ではありません。あくまで元気で健康でいるために受け継がれてきた、和食の伝統です。現代の食事は応用ばかりに目を向けがちですが、まずは土台をしっかり作ることから始めましょう」
では実践に移ろう。土井さんが「一汁一菜の柱」と話すみそ汁はトーストを投入したり、ベーコンやトマトが入っていたりと、具材選びも自由。ご飯の上に豆腐を載せて湯を注いだものに、みそを溶かしながら食べ進めるというスタイルだってある。
「みそ汁は工夫次第で“優秀なおかず”にもなる。ご飯がパンやパスタに変わっても、みそ汁とセットにすれば一汁一菜。みそ汁とパンと言うと驚く人もいますが、ご年配の方が意外と発想が柔軟で、みそ汁にトーストや牛乳を入れたりしている。外国料理をそのまままねるのではなく、一汁一菜の中に外国文化を取り入れるという考え方です」
みそ汁は塩分過多になり、健康によくないという指摘もあるが、土井さんはこう首を振る。
「発酵食品のみそには塩分を排出する働きや、整腸作用や殺菌作用など多くの健康効果がある。具だくさんのみそ汁は、心身の健康を維持し、育むために必要な栄養素を十分にとることができます」
では、実際に作ってみよう。水の量は、1杯で1人分、2杯で2人分と、使うわんの大きさで量ると早い。これに少量、蒸発する分をプラスする。驚きなのが、「わざわざだしをとらなくてもOK」ということだ。
「肉や貝、油揚げなど、うまみの強い食材が入れば、だしなしでも十分。私は、だしをとる煮干しも具材と一緒に鍋にかけて、そのまま具として食べてカルシウムをとってしまいます」
みそは、全国的に最も多い赤みそを中心に、すっきり甘みが少ない豆みそ系、麹のうまみが強い白みそを混ぜて、気分に合わせて変化させると良い。暑い夏は、豆みその割合を増やせばすっきりと仕上がる。
「だし汁を使えば、塩気の角が落ち、まろやかで飲みやすくはなりますが、その時々の調子に合わせて自由に楽しんでみて。難しく考えなくても、基本的には湯にみそを溶けばみそ汁になる。みそは、どんな割合で溶いてもおいしくなるから大丈夫ですよ」
肝心のみそ選びのポイントについてはこう語る。
「極端に安いものは、質の悪い材料が使われている可能性が高く、おススメできません。いいみそは醸されているのでお湯に溶けやすいのが特徴です」
みそ汁の栄養価を左右するのは具材。そこで、食材の組み合わせ方のコツについて管理栄養士の圓尾和紀さんに教わった。圓尾さんは、食材の頭文字をとった「まごわやさしい」(豆類[豆腐、油揚げなど]・ごま、ナッツ類・海藻類[ワカメ、ひじきなど]・野菜・魚介類・キノコ類[しいたけ、えのきなど]・イモ類)をポイントとして挙げる。
「これらは日本人が昔から食べ続けてきた、健康を維持するための主な食材。日本人の体質に合うとされ、組み合わせることで栄養価が高くなります。最低でも2~3種類は組み合わせると良いでしょう」
今の時期は玉ねぎ、空豆、春キャベツなど旬の野菜が豊富な季節。旬の食材は栄養価が高いため、積極的にとると良い。
「よくかむ習慣をつけるために、具材を大きめに切ったり、ゴボウやもやし、レンコンなど繊維質のものを入れるのもお薦めです」
参照元:ヤフーニュース
URL:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170524-00000031-sasahi-life
名無しさん
2017/05/29 21:34
そのため、リンを取りすぎるとカルシウムの吸収の邪魔をするのです。ですからリンは摂り過ぎない方がよく、カルシウムの2倍ぐらいまでが良いとされています。しかし、この基準は厳密なものではなく、カルシウムの吸収率はいろいろな影響をうけますので、3倍ぐらいでも差し支えない場合もあります。リンは肉、魚のほか、牛乳や清涼飲料水にも入っているため、自然に多めに摂ってしまいます。
2017/05/29 21:35
骨粗鬆症予防に関わる栄養因子は、カルシウムやマグネシウムだけでなく、エネルギー、タンパク質、リン、ビタミンA、B、C、Kなどのほか、とくにカルシウム吸収に深く関わる因子としてビタミンDも大切です。毎日の食事でいろいろな種類の食品を食べることによって、エネルギーや微量栄養素も含め、体や骨に必要な栄養素をバランスよく(過不足なく)とることができます。
結局はバランスの良い食事だね。
bmw530ss
2017/05/29 22:22
医学的に興味深い論文はWHOや厚労省の発表では無くデータに基づいた物です。
骨は溶解と再生を繰り返しているそうですね。
人間の体は化学合成プラントと言えますね。
タマゴには多くのコレステロールが含まれますがタマゴを多く食べてコレステロールが増えるかどうかの実験結果では逆に減ったそうです。
つまりコレステロールを食事で摂取するので体内での合成を止めてしまうと言う推測が成り立つ訳です。
カルシウムも同じ事が言えると思量出来ますね。
髪の毛を食べると髪が増える訳は無いのは当たり前ですね。
カルシウムを摂取すると骨が丈夫になるとは同じ事で誤解ですね。
2017/05/29 22:23
日本の乳牛は牧草地の草を食べているのではなく牧草地から刈り取った草を食べている訳で、ある科学者がある大メーカーの牛乳の放射線量を調べた結果驚きの数値が出たそうです。
あるメーカーの商品パッケージには「**骨太」なんてのもあります。
食品会社もビジネスです。
ビジネスは嘘つきでないと成功しません。
2017/05/29 22:25
マラソン選手見れば分るが筋肉隆々はいない。痩せてる人ばっかでしょ。
成長期に一汁一菜は間違い、身体作りという観点からは間違い。老化が始まったら一汁一菜で過ごせばいい。
要するに適材適所。
2017/05/29 22:49
父は私が物心ついてからラーメン以外を口にしませんでした。
そして朝から大酒を飲んでいました。
父は日本人男性の平均寿命より4年長く結構健康で生きました。
母はTVなのど健康情報を鵜呑みにして父のラーメンだけの生活をいつも貶していて健康にはそれこそ学者のような感じでした。
母は80まで生きられませんでした。
武田教授の「世の中の健康情報を信じるな、特にTVの」が頷けます。
2017/05/28 13:07
2017/05/28 13:16
カロリーと栄養、程々でないと疲れます。
2017/05/28 14:18
もともと健康志向は持ってるはず。
見向きもしない人が
危ないんじゃないかな。
2017/05/28 14:27
むしろそうしたい
でも父と夫が無理そう
2017/05/28 16:22
2017/05/28 14:16
「日本人はご飯と味噌汁と漬物だけで戦争できるのよ。」
妙な説得力があって数十年たっても忘れられない。
2017/05/28 12:15
2017/05/28 14:31
土井先生のやんわりとした関西弁でスイスイ読めます
2017/05/28 14:19
「醤油かけすぎ、味噌汁しょっぱい」とか注意をしてた時期あったけど、何だかんだで80を後半になっても入院した事ないのを考えると、理想的な食事を摂取してるんだろうな。
2017/05/28 14:26
2017/05/28 15:05
最近はとにかく食卓にバリエーションをもとめすぎる人が多いように思う。
2017/05/28 14:11
2017/05/28 14:41
この記事読んでちょっと力が抜けたー
久しぶりに良い記事読んだー
2017/05/28 16:57
2017/05/28 16:37
無駄な残飯も減る。
ついでに、食事を用意するお母さんたちにも優しい。
いい事づくめ。
2017/05/28 14:41
(一汁一菜で良いっていう所だけ(*´艸`*))
2017/05/28 15:12
2017/05/28 14:26
2017/05/28 18:08
2017/05/28 13:55
2017/05/28 14:39
大人なら十分
2017/05/28 16:47
心に余裕が出て、逆に一品二品とおかずを作りたくなる不思議。
さらに夫婦でダイエットにも成功し、今まで食べ過ぎだったんだと実感。
2017/05/28 14:49
2017/05/28 15:23
塩、味噌、漬物、自分のこだわりの物を
使用しています。
少々値段が高い物もありますが
シンプルだからこそ、美味しいと思うもので満足度が上がります。
2017/05/28 18:52
2017/05/28 17:25
2017/05/28 14:18
訳ではないのと同じかな
2017/05/28 20:03
2017/05/28 16:13
自分で作るのがしんどいとき、ガストにこれだけを食べに行った。
2017/05/28 18:19
飽食の今の時代では、貴重な提言
2017/05/28 17:36
2017/05/28 17:26
2017/05/28 14:58
2017/05/28 19:05
2017/05/28 19:46
ボディビルダーの人が、高野豆腐メインデ食べて、マッチョになってたから、タンパク質は豆腐で十分なんだなって。
2017/05/28 14:00
2017/05/28 14:47
俺もやろうかな。
2017/05/28 20:41
2017/05/28 23:13
2017/05/28 19:03
ごはんお味噌汁納豆とか。
作る人は大変なんだから週に何度かこれでいいよって日を作ってもらいたいなぁ
2017/05/28 19:47
食べたいなぁ
2017/05/29 08:33
すごいだろ!?
2017/05/28 15:29
2017/05/28 20:11
ご飯をたくさん食べちゃうね。
それはいいのか…
2017/05/28 14:32
2017/05/28 22:59
2017/05/28 15:22
ありがたみが薄れるし、自分への贅沢が贅沢でなくなるから手抜きぐらいがちょうどいい!
2017/05/28 19:34
適度に具の入った出汁のうまい味噌汁。
これがなかなか難しいのだ。
2017/05/28 19:03
2017/05/28 19:14
今は毎日がハレの日の献立なんですね。
こんなに各国の料理を家庭で作る国は日本だけとも土井さんは言ってましたね。
日本の女性は器用で素晴らしいんです。
肩の力を抜いて家族の為に頑張り過ぎないで良いんだよっていうことでしょうか。
自分一人ならほんとこれで十分ですから。
2017/05/28 22:27
2017/05/28 20:38
困った…
2017/05/28 16:08
昔の人は
これがいい、これがベスト
って本能的に感じてそれを実践してたんですよねぇ
すごいよね
2017/05/28 22:27
2017/05/28 22:25
2017/05/28 22:13
これが【血】と言う物か?
後、遠山の金さん役の…..?と刑事役の….?
未だ居る?
2017/05/28 18:05
2017/05/28 22:01
これなら食べれる。
逆に仕事が忙しくてお腹すいたなーって時は、がっつり食べたいからこれじゃ足りん。
2017/05/28 15:44
2017/05/28 22:18
子どもがいたら無理そうだね
2017/05/28 14:23
2017/05/28 20:25
2017/05/28 18:42
確かにキャラ弁とかって、作ってて愉しい~内はいいが、見栄の張り合いか??って位つづくと疲れとストレスに苛まれるよね。
作る人間もホッとした気持ちで食べれる食卓は幸せそう~
2017/05/28 23:13
2017/05/28 19:45
2017/05/28 13:53
2017/05/28 19:06
2017/05/28 21:16
2017/05/28 19:26
2017/05/28 18:46
2017/05/28 21:37
2017/05/29 02:50
2017/05/28 14:49
他にトマトとか鮭とかミカンをよく食べていたなぁ。
2017/05/28 18:05
2017/05/28 16:36
美味さを強烈に感じる組み合わせだよこれは。
2017/05/28 21:17
おかずが多過ぎると食べ過ぎますからね。
2017/05/28 15:04
手間暇より、全然健康的だと思います。
2017/05/28 19:27
2017/05/28 17:44
2017/05/28 21:37
味噌に他の効果あろうがナトリウムはナトリウム
家系に血管の病気いる人や高血圧の人は薄めにしたり減塩味噌使ったり工夫したほうが良いと思う
2017/05/28 14:59
いろんな意味で
2017/05/28 20:30
2017/05/28 17:11
2017/05/28 18:44
2017/05/28 18:24
2017/05/28 23:39
2017/05/28 22:03
2017/05/28 19:53
2017/05/28 20:17
味噌汁の具をいろいろ変えて…
2017/05/28 22:40
カイジの食事やな
2017/05/28 19:28
2017/05/28 22:27
2017/05/28 18:53
味噌汁は立派なおかずなはず
気負わず料理をして、作ってくれたことへの感謝を忘れないことが一番大切と思います
2017/05/28 16:33
言われて思った。
当たり前に生活してた。
そういう指摘、やはり名人。
2017/05/28 18:30
欲をいえば、あと果物があれば文句なし。
2017/05/28 18:51
気負わずホッとする食卓が増えればいいね!
2017/05/28 19:57
2017/05/28 16:52
2017/05/29 14:25
「‘’盛った料理‘’=愛情は勘違い」とまで言い切るのは、それはそれで潔くない。
どちらも愛情があるね、でいいんじゃないの?
盛った料理を作れない事への擁護みたいに聞こえる。
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