ニュージーランド銃撃動画拡散と削除がSNSの正念場か?
ニュージーランド銃撃動画とソーシャルメディア、拡散と削除の攻防
3/16(土) 19:52配信
ニュージーランド銃撃動画とソーシャルメディア、拡散と削除の攻防
ジェイン・ウェイクフィールド、テクノロジー担当記者
ニュージーランド・クライストチャーチで15日午後、2カ所のモスク(イスラム教の礼拝所)で銃撃事件があり、多数が死傷した。被害者の数は17日までに、死者50人、負傷者50人に達した。銃撃犯は自分の犯行の様子を撮影し、フェイスブックでライブ配信した。
ソーシャルメディア側は動画を徹底的に削除して回ったものの、動画は限りなく複製され、広く拡散された。
さらに、各国の主要メディアが問題の動画を静止画やGIFアニメを、場合によっては動画全編そのものまで、自分たちのニュースサイトのトップページに掲載した。
こうした状況でまたしても、ツイッターやフェイスブック、YouTube、レディットなどのソーシャルメディア・プラットフォームが極右主義と取り組み、そして失敗する様子が浮き彫りになった。
・ニュージーランド銃撃の容疑者、出廷 49人死亡、48人負傷
銃撃動画の拡散が続くと、共有をやめるよう呼びかける投稿が相次いだ。動画の拡散こそ「テロリストのねらいだ」という指摘もあった。
何が拡散したのか
・銃撃開始の約20分前に、オルタナ右翼に人気の掲示板「8chan」の政治板に何者かが、容疑者のフェイスブック・ページへのリンクを含む内容を投稿した。この投稿者は、間もなくライブストリームを開始すると書き、憎悪に満ちた長文の文章をフェイスブックに掲載していた
・調査報道サイト「ベリングキャット」のアナリスト、ロバート・エヴァンズ氏によるとこの文書には、読者を混乱させるための「冷笑的で質の低い『荒らし』文章とミーム」が大量に含まれていた。ミームとはこの場合、ソーシャルメディアで大勢が使う加工画像やテキストのこと
・投稿された犯行動画でも銃撃犯はミームに言及した。発砲開始前に「PewDiePieに登録を!」と叫んだのは、YouTubeの人気アカウントの登録者数を1位にしようと呼びかけるミームを念頭においてのことだった。PewDiePieは人種差別表現を使い批判されたことがあるため、銃撃犯はその名前を使えばオンラインで反応があると承知していたはずだと言われている。PewDiePie氏は事件後、「この人物に自分の名前を口にされて、まったく吐き気がする」とツイートしている
・銃撃の様子はフェイスブックでライブストリームされた。この動画は削除されたが、たちまち複製され、YouTubeやツイッターなど複数のサイトで広く共有された
・ほとんどのサイトは素早く問題の動画を削除しているが、それでも動画を見たという人は多い
・複数のオーストラリア・メディアは動画の一部を放送。各国の主要紙も掲載した
・米ニュースサイト「バズフィード」のテクノロジー記者、ライアン・マック氏は、どこでビデオを見たか時系列で並べている。約70万人がフォローする認証つきツイッター・アカウントもリツイートしていたという
反応は大勢が銃撃動画を複製して投稿したり、共有したりしたが、その一方で大勢がこれに嫌悪感をあらわにし、共有はおろか、見ないようにと呼びかけた。
アメリカのオマール・スレイマン氏は、「テロリストが我々の兄弟姉妹を撃ち殺すビデオを流通させないでくれ。それこそ、あの男の望むことだ」と呼びかけた。
Please don't circulate the video of the terrorist gunning down our brothers and sisters. That's what he wanted. #NewZealand
— Omar Suleiman (@omarsuleiman504) March 15, 2019
動画を掲載した報道機関に怒る人も大勢いた。
たとえば英チャンネル4のアナウンサー、クリシュナン・グル=マーティ氏は英デイリー・メールと英デイリー・ミラーを名指しして、「クリック稼ぎにしても最低のやり方だ」と批判し、削除するよう求めた。
.@MailOnline please get that murder video off your website. It’s a new low in clickbait
— Krishnan Guru-Murthy (@krishgm) March 15, 2019
And you too @DailyMirror ??! I thought better of you
— Krishnan Guru-Murthy (@krishgm) March 15, 2019
バズフィードのマーク・ディステファノ記者も、英デイリー・メール・オンラインが、銃撃犯の74ページに及ぶ「犯行声明」を記事からダウンロードできるようにしていたと指摘。デイリー・メールは後にサイト上から文書を削除し、そもそもダウンロードできるようにしていたのは「ミス」だったと発表した。
デイリー・ミラーのロイド・エンブリー編集長も後に、動画を削除したとツイートし、そもそも掲載したのは「テロリストのプロパガンダ動画に関する弊社の方針に抵触する」と書いた。
ソーシャルメディア各社の対応はソーシャルメディア各社は乱射事件の被害者を思いやるコメントを発表し、不適切なコンテンツは急ぎ削除すると強調した。
フェイスブックは、「ニュージーランド警察は、ライブストリーム開始から間もなくフェイスブック上の動画について我々に警告した。それを受けて我々は、銃撃犯のフェイスブック・アカウントと動画を削除した」、「我々はさらに、この犯行や銃撃犯を称賛したり支持したりする内容に気づき次第、それを削除する。ニュージーランド警察の対応と捜査が進むと共に、我々も直接協力していく」とコメントした。
YouTubeはツイッターで、「ニュージーランドで今日起きたひどい悲劇に、心を痛めている。暴力的な動画をすべて削除するため精力的に対応している」と書いた。
Our hearts are broken over today’s terrible tragedy in New Zealand. Please know we are working vigilantly to remove any violent footage.
— YouTube (@YouTube) March 15, 2019
極右過激主義に対するソーシャルメディア各社のこれまでの対応は、むしろバラバラだった。
ツイッター社は2017年12月に、複数のオルタナ右翼アカウントを凍結した。それ以前には、「オルタナ右翼」という表現を広めたアメリカの白人至上主義者、リチャード・スペンサー氏のアカウントを一時凍結したが、後に復活させた。
フェイスブックは2018年4月にスペンサー氏のアカウントを凍結したが、憎悪をあおるヘイトスピーチと正当な政治発言を区別するのは難しいことだと述べていた。
YouTubeは今月、イギリスで禁止されたネオ・ナチ団体ナショナル・アクションの宣伝ビデオの扱いが不適切ないしは無責任だったと批判された。
英野党・労働党のイヴェット・クーパー下院議員によると、YouTubeはこのビデオをブロックすると再三約束しているが、それでも動画は繰り返し掲載されている。
これから何が必要なのか英サリー大学の政治学者、キアラン・ギレスピー博士は、今回の動画は確かに衝撃的だったが、問題は1本の動画を超えてはるかに深刻だと言う。
「問題は虐殺の生中継に留まらない。ソーシャルメディア各社は大急ぎで動画を削除したが、ソーシャルメディアというものの性質上、動画の共有はなかなか止められない。しかし、事件の生中継に先駆けて起きていることの方が、大きな問題だ」
ギレスピー博士は政治学者としてYouTubeを「たくさん」使う。そして、しばしば極右コンテンツを「おすすめ」されるのだという。
「YouTubeには大量の極右コンテンツがある。どれだけあるのか、検討もつかない。YouTubeは、イスラム過激主義による洗脳ビデオの脅威にはしっかり対応した。明らかに正当な内容ではないとみなされているからだ。しかし、脅威としては同じようなものなのに、極右ビデオを排除しろという圧力は、イスラム過激主義に比べると少ない」
「今後はYouTubeに対して、人種差別や極右のチャンネルやコンテンツの推奨をやめるよう求める声が高まるだろう」
表現の自由と暴力的イデオロギー英オックスフォード・インターネット研究所のバラト・ガネシュ博士も、同意見だ。
「もちろんビデオを削除するのが正しい対応だが、ソーシャルメディアはこれまで、極右組織に意見交換の場所を提供してきた。一貫した統一的な対応はできていない」
「明らかに憎悪をあおる暴力的イデオロギーを広めている集団がいても、ソーシャルメディア各社には、対応を間違えるにしても、表現の自由を守ったほうが良いという意識があった」
ソーシャルメディア各社は「こうしたイデオロギーによる脅威を、今までよりはるかに真剣に受け止める必要がある」とガネシュ博士は言う。
「右翼過激主義の世界的ネットワークが広がっているのだと認識して、別枠扱いする必要があるかもしれない」
ギレスピー博士もガネシュ博士も、大変な取り組みになると認める。特に極右主義者の多くは、自分たちの議論は批判も多いが「正当」なものだと見せかけるのが得意だからだと、ギレスピー博士は言う。
「そういう人たちは、イスラム教の脅威を話題にするのは確かに批判も多いが、議論に値する正当なテーマだと主張して、論を展開する」
ソーシャルメディアにとって明確な判断基準を設けるのが極めて難しい領域だ。しかし、ニュージーランドの悲劇を受けて、各社は今まで以上に取り組む必要があると、多くの人が感じている。
(英語記事 Christchurch shootings: Social media races to stop attack footage)
(c) BBC News
【BBC News記事】
参照元/続きはこちら→:ヤフーニュース
URL:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190316-47595088-bbc-int
とにかく銃のテロがあった場合はその場で死んだふりをしても無駄です。倒れてる人を何回も銃で撃ってました。
見たくない人は見ない方がいいと思います。私は見てよかったと思います。何故なら銃のテロの時はとにかく逃げるという事が分かりました。もちろん犯人が近くでいきなり銃を乱射したら死ぬと思いますがちょっと距離がある所から撃ち出したらとにかく逃げる。隠れたり死んだふりはダメと言うことが分かりました。
日本では銃のテロはあまり無いけど海外に行った時この画像を観たのと観てないのでは違うと思います。
とても怖くて観れませんが、これを真似して同じような事件が起こらないことを願ってます。
従って、現実において人の命が失われる場面は、厳粛に扱うべきであり、安易に閲覧できるようなものであるべきではありません。
フィクションはフィクション故に人の心の中で区別がつくから許されるのであり、区別のつかない子供への影響を考慮しているからこそ年齢制限があるのです。
人間に限らず、他の生物においても、命を軽々しく扱う映像コンテンツの公開を慎む感覚が大切ではないでしょうか。
このような、文化的秩序に関わる感受性を理解できないことは、多様性として尊重することではなく、成熟性の不足として恥じるべきことであると、個人的に思います。
今回のインパクトを受けて、同じ手法を真似するテロリストは確実に出てくるでしょうね
特に、死刑制度を廃止している国ではノーリスクですからね
だから見ないし、見る人も被害者の気持ちを考えた方がいいと思う。
ダウンロードした者はどこかでアップロードできる。
本件は許されざるテロであるが、加害者の一人が実況映像を送ったのは事実であり、それを報道する一環としてビデオがネットで閲覧できる状況があるのは致し方ないことだろう。
Youtubeですごい閲覧回数だったらしいから、削除を目指すこと自体が無理なんだよ。
見たい人は見ればいいし、見たくない人は見なければいい。
残酷な内容の場合は警告があるんだし、この手の映像をなくそう、隠そう、消してしまおうという考えが誤りだと気づくべきだな。
この動画を見てとにかく逃げなきゃいけないって考えが変わった。
遺族感情への配慮も重要だとは思うが、見た方がいいと思う。
綺麗ごとで片づけられる問題ではない。
私はと言うと、人の命の脆さと今享受している平和のありがたみを深く感じた。
見る事は進められないが、こういう事件が実際に同じ世界で起こっていると言う現実は知っておいた方がいいと思う。
「犯人が銃を乱射しOO人死亡しましたー」と言う一文だけでは、他人事にしか思えないから。
ただ、ニュースで伝えられる部分は、あの悲惨な惨状の1割にも
満たない映像。
あれでは、一般の人には大変な事が起きたのが伝わらないと思う。
遺体は映す必要は無いけれど、想像でどのような惨劇が予想出来る
程度には伝えた方がいいと思う。
いつでも別の出口はあるか意識しておこうと考えれたのはプラスだった
そんなにグロくは…ないですね。これ以上にグロくて過激な動画はネットに星の数だけあるので。中の上くらいの過激さですかね。ただ一般の人は見ない方が良いかと。あとね。見るな見るなというと逆に人は見たくなるものですよ?動画をみてそれをどう考えるかですね。
ただ、撃たれたのが自分の家族だと考えてみたら、自分の家族が殺されるところを見たくない。
逆もある。私が撃たれて死ぬ所を家族に見て欲しくない。
人類創世記の時代は暴力の応酬の中で自然淘汰して現在がする。
人間は与えられた中で変革繁栄しなければならない。
銃の問題ではない。
その点に於いては意味はあると思います。
犯人はあれこれと言い訳するつもりも始めからないと思いますが・・・。
自分は、血とか苦手なのでとてもじゃないけど無理。しかもフィクションでは、ないものだし。
巻き込まれた時、という意味では観た方がいいのかもしれないけど。人をゲームの様に殺す様なテロがなくなって欲しい。
そもそもSNSで動画が削除も拡散されていることを述べる必要もない。
本当に、被害にあった方の事を思えば記事にする必要なし。
Yahooニュースはもっと被害者の事を考えるべき。
模倣犯が現れる可能性あるからね
主張は合法的な手段でなされない限り社会に受け入れられることはない。そんな風潮を右派自身が生み出す必要があると思う。
沖縄の基地反対活動家にも同様のことがいえる。
警察官でもスーパーでも権力者も
何処にでも白人主義の差別的な人はいます。
容疑者の国では困ったことに教会の神父さんが小児性愛者でやっと罪に問われました。表と裏があり知らない方が幸せかもしれない。
対テロの講習ではテロリストに遭遇した時には、壁際に伏せるよう習うけど何の役にも立たないという無力感しか感じなかった。
テロ行為は絶対に許してはいけないと思うし、SNSがテロリストのプロパガンダに利用されて欲しくないと思う。
ストリーミング配信は人殺しを生中継するためにあるんじゃない。
銃は指一本で簡単に人が死んでいく凶器だと何度でも認識して欲しいし
その危険性に慣れないで欲しい。
人によってはグロい、気持ち悪いと思うでしょう。
だけどそれが事実なんです。
全キー局の民放の苦情窓口にこの件を問い合わせたら、そもそもそんな動向なんて知らなかったの一点張り。
事件発生2時間後には警察から拡散止めるような声明出してたんですけどね^^
各局の報道スタッフは何してたん?
犠牲者は数百人だったかもしれない。
まるでゲームみたいにいきなりパンパンパンパンって‥日本もいつかはあんな事件が起こるのかと思うとゾッとした
逆にそれが恐ろしい出来事だったんだなと
だから他人の子供の姿であっても見たくない。それが地球の裏側の出来事であっても。
遺族の人たちに伝えたい。笑顔の記憶を最後の記憶にしてください。
便利も良いですが、これを見ると考えてしまう。
ドラマや映画と違って死体撃ちは確実な止めになると実感して怖かったです
被害者の方々が行っていた日々の祈りは鉛弾には勝てないのですね
テレビで不特定多数に向けて公開するのは控えた方がいいと思うけど、自らの意思で見るのだったら、公開してもいいと思うわ。
でも、異常者にとっては刺激になって模倣犯を生み出す可能性はあるわよね。
ハリウッドに宇宙戦争モノが多いのも、将来実際に人類が宇宙人と対面した時に驚かない耐性をつけておく為だと言われている。
オーストラリア人は、歴史的背景から考えても白人とは思えないんだが、本当に白豪主義の人間が多くて驚く。
多分無理だろうな…。
現実として起こったのは事実
貧困に喘ぐ子供らや戦地での痛々しい画像はどうなのか
それらも社会正義で云うところの「あってはならない光景」のハズですよね
非常に興味深い事象です
例えば、死んだふりをしても確実に殺されること。逃げた方がいいことがこの動画でわかった..、
何が起きたのかは知りたいけど、図説とかでいい。
あんな鼻歌歌うような調子で撃たれて人の人生って簡単に終わる。
犯人の横をすり抜けようとして間近で撃たれた人や道で呻いている女性にとどめをさすのは流石に唸ってしまったが後はあまりに現実感がなくてゲームか映画のようだった。
人がなんの罪もないのに殺されるなんて。それが自分の大切な人だったらと思うとね。。
音も映像も映画のようなものだった。残酷な映像だけど、現実味がないというか…
犯人はゲームをしてる感覚で撃っていたように思う。
ってのも今のうちかもな、そのうち日本も危ないぞ
もっとも、繊細な神経を持ってない方たちだからこの動画も観たんでしょうけどね。
犯人はヘッドショットで相手を即死させているため悲鳴もほとんど無い
これを機にfps系のゲームは規制され
ないな
人々は飢えているんだろう
イスラム系テロリストによる動画にも言える事ですね。
一度ネットに流出したらもう取り戻せないし、瞬時に世界に拡散する
まさにゲームを観ているような映像だった
正気じゃ無い
平気で観覧出来るの?
自分はゲームですら気持ち悪いと思うけど…
犯人が何度も建物に入ったり、動かない人達を執拗に撃ち続ける様を見て、こういうものこそ、隠さず報道するべきじゃないか?との印象を持った。
ただ、あまりに現実感の無い動画だった。
最近の殺人犯によくある気がする。
現実感が感じられなかった。
やたら蓋をしてしまうのも考え物だな
見る気にもならない
戦争している所では普通の光景なんでしょう…
人の形をした異物が沢山
キリスト教徒の教会だったら
世界は今の100倍は騒ぐだろうと思う。
でOK。
ほぼもう消せないよね・・・。
自分は怖くて見る気もしないけど;
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